ホテルへの帰路、夜飲むミネラルウォーターを売っている店を探すがなかなか見つからない。ペルーでは炭酸入りのミネラルウォーターが多く、われわれがさがしているナチュラルなミネラルウォーターはここイキトスでは少なかったのだ。うろうろしていたら、またパブロに出会った。彼はこの街の事なら何でも知っている。水を探していると言うと、すぐに私たちを１軒の小さな雑貨屋兼食堂の奥深くにある営業用冷蔵庫に案内してくれた。やっとのことで普通のミネラルウォーターを２本（１本3soles）で購入。
　ホテルにもどった後、午後９時少し前に、１０数軒の露店が立ち並ぶアマゾン河畔を散歩。ドクトルの視線が１軒の店の土産物にくぎ付けになった。チグリーニョ（tigureの子、本来tigureは、虎のことだが中南米ではジャガーをさす）の手やしっぽを使ったキーホルダー、ジャガーの皮を使った大型民芸品、ワニの嘴を乾燥させたものなど、かなり「猟奇的」なものが並んでいる。ドクトルは、後日何度もこの店をおとずれることになり、すっかり店のおばちゃんのお馴染になってしまうのであるが、この日は雨が降ってきたので、すぐにホテルにもどった。
（つづく）