2004年04月号 掲載
ガテマラ共和国
関 洋人 (大洲市在住)
コメドール(大衆食堂)の自余性
翌日は、早朝からチチカステナンゴのメルカド(市場)巡り。メルカドにはガテマラ特有のカラフルな織物やバッグの店以外にも、空瓶空缶専門店、お面専門店、薪専門店などめずらしい店がいろいろ並んでおり、飽きることがない。
朝食は、郷に入れば、郷に従えで、メルカドの中にあるコメドール(大衆食堂)に入り数十円のトルティージャ(トウモロコシクレープ)定食だ。日本の保健所の検査官が立ち入り検査でもすれば、卒倒しかねない衛生状態だが誰一人としてそんなことを気に掛けるものはいない。食後に飲んだオレンジジュースは巨大なカップ一杯が三十円。一人分六個から七個のオレンジを半分に切って人力で絞る。女性二人でやっているがなかなかの重労働である。
ゲイ夫婦と運転手のマリオと私
私はすぐにホテルに取って返し、ドクトルにこのことを伝えた。ドクトルはいたく喜び、見る見るうちに元気を回復した。午後一時、私たち二人はなんとかめでたく学校の前にたどり着くことが出来た。
(つづく)
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