2006年12月号 掲載
イキトス(ペルー・アマゾニア)
第 3 回 1対8
関 洋人 (大洲市在住)
- イキトス風景 -
チェックインを済ませ、部屋に案内された。ところが、エアコンが壊れていて動かない上に、天井の裸電球が切れている。フロントに行って文句を言うと、人のよさそうな青年が、何事もなかったような暢気な表情で、違う部屋に案内してくれた。このホテルは、設備はとても良いとはいえないが、従業員の人たちは、皆とても、親切で働き者ばかりだった。
夕食に出かける前に、フロントでクリーニングをたのんだ。先ほどの青年が私が洗濯物を詰め込んだスーパーの袋から汚れ物を1枚1枚つまみ出して数をチェックし、洗濯屋に電話して依頼し、仕上がりの日時を確かめてくれた。洗濯物の始末が終わると、フロントの青年が、夜はホテルの近くにいいディスコがあるから是非でかけるとよいと盛んにすすめる。なんでも、そのディスコでは1人の男性に女性が八人くらい寄ってくると言うのだ。1対8のディスコはともかくとして、このイキトスでは、誰に聞いても、イキトスの人口40万人(郊外を含めると60万人)のうち3分の2は女性だという。その原因を尋ねると、ほとんどの人が「天候のせいだろう」と言って笑う。????
腹が減ってきたので、フロントの青年に勧められたレストランMaloca(インディオの集落)へ向かう。
(つづく)
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