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2008年01月号 掲載
第 105 回 320号線のランチ
 
  


ラングのカレー。
ビーフカレーはじめ、牡蠣フライや唐揚げののったものもある。

なかた食堂の唐揚げ定食。
日替わりは魚の煮付けなどに味噌汁と漬物、酢の物の小鉢などが二品ついている。チャンポンやオムライスもある。
 宇和島から、きほく町を経て広見川ぞいに日吉村に向けて走る国道320号線はバイクツーリングをする人々を客とする喫茶店が何軒かある。愛媛県の果樹試験場きほく分場の近くにある「ラング」というスキー靴のメーカーと同じ名前の喫茶店、さらに上った下大野の先の「ON&OFF」。日吉村夢産地の先、197号線に入った「なかた食堂」など。どの店も、親切で、味がよく、なにより安い。
店じまいが早かったり、臨時休業する店もあるが、この区間のどの店かはやっている。私は、ラングのからあげカレーや、なかた食堂の日替わり定食をよく食べる。こういうふだんに気軽に立ち寄れて、おいしい食べものやさんが多いということは大切なことではないだろうか。観光バスで大量に来る客を相手にする店もないと困るが、少人数で旅をする若者たちが、(若者ばかりとは限らないが)お腹を満たしてほっと出来る場所が自然の豊かな場所のそこここにあるというのはうれしいことだ。

 
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