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1998年06月号 掲載 

城川点景 
 
 
 黒瀬川の支流に沿った谷間の集落それぞれに個性があり、表情がある。茶堂のかたちもまつられている野の仏さまもさまざまだ。芳醇な香りの酒を醸す酒蔵もある。


城川町上影の石仏

城川町土居の赤松家
2階手すりの装飾



嘉喜尾の中城本家酒造
東宇和郡城川町嘉喜尾1319
TEL0894-82-0146
 四代目の中城英敏さん。明治31年創業、今年が創業100年目。12年前に、伊方杜氏にかわり中城さん自身が酒造りを始めた。今年、「 」と名づけた吟醸酒で全国新酒品評会の金賞を受賞。「伊予の酒づくりの水は、軟水が多いといいますが、うちの水は中硬水、ミネラル分が多く、酵母の動きが活発で、どちらかというと灘と同じ男酒です」。
 袋絞りで絞った「」は、男酒の強さに加えて、芳醇な香りと柔らかく端麗な味わいをもった酒だ。「あえて1本、おすすめは」と聞くと、中城さんは、手軽に飲めて、燗でも冷やでもいける本醸造の「城川郷」をすすめてくれた。


野井川にそって広がる棚田


魚成、龍沢寺緑地公園の茶堂

城川町大字野井川重谷の農家

 
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