1998年03月号 掲載
砥部歩き
砥部の国道沿いに建ち並ぶ大きな窯元直売所は、ほとんどの窯元を網羅して、品揃いも確かで豊富だし、旅を急ぐ人には、はなはだ親切な施設だ。町役場の背後の山に上がれば砥部町総合公園がある。体育館で汗を流した後には、隣の町営温泉「湯砥里館」に行く。見晴らしの良い、広くて明るい浴室には泡湯やサウナもあって快適だ。焼き物を自分で作りたければ砥部町創作陶芸館がある。轆轤から絵付けまで、若い女性の指導員がたいへん親切に、丁寧に教えてくれる。立派な砥部焼伝統産業会館で砥部焼の全体像を見た後に、起伏のある町内の散策路を歩いて八十近くもある窯元を探訪し、好みのやきものをさがすのもよい。帰りには動物園も高畠華宵の美術館もある。砥部の楽しみ方はそれぞれである。
湯砥里館にある坂村真民の祝歌の碑
温泉でのんびりした後はセルフサービスの軽食コーナーに行く。おでん2本100円、いなり寿司2個150円、うどんは各種400円前後。ビールもある。
陶板の路にある陶片のモザイク
梅野製陶所の登窯内部
砥部最大の窯元梅野製陶所には約30年前まで使われていた登窯が保存されている。
砥部焼伝統産業館(木曜休館)
砥部町大南335
TEL 089-962-6600
砥部の歴史と各窯元の代表的製品を見ることが出来る。
砥部町陶芸創作館
(月・木曜日休館)
砥部町五本松82
TEL089-962-6145
子供たちから大人まで、簡単に絵付けを楽しめる。約3週間後に出来上がり、託送もしてくれる。
ろくろ成型や手びねりも教えてくれる。コーヒーカップが1つ千円前後。
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