1999年11月号 掲載
坂の口の古い道しるべ
十月十七日、快晴の日曜日、内海村と地元の柏を育てる会や、自治会、商工会などで組織したへんろ道実行委員会の主催で柏坂越えのトレッキングと、内海村出身の俳人夏井いつきさんを講師に迎えての俳句大会が行われた。
地域の人々が培ってきたへんろ道と接待の心を次代に伝え、精神的に豊かな地域づくりと活性化をめざすことを目的とするイベントである。
会場のDE・あ・い・21を十時に出発、各所で「お接待」を受けながら老若男女約三百人の参加者が名うての急坂を越え約9.8キロを歩いた。五月に「あけぼの」で逆打ちのコースを特集したが、道はその時にかわらず、よく整備されていて非常に歩きやすかった。坂の上り口には青竹を切った杖も用意してあって至れり尽くせり。初夏に比べて、展望も一段とよく、柳水大師や接待松でも心尽しの接待があった。
鹿島が見える
家族連れの参加者
畑地大門でのお接待
柳水大師
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